2025-11-20

Wezterm on WindowsでSSH Agentが機能しない

NightlyのWeztermでは,Wezterm Multiplexer間でSSH Agentを統合利用するため(? 流し読みしただけなのでドキュメント要参照)独自にSSH Agent Socketを提供するようになった.この機能により,Wezterm内で起動したShellでは SSH_AGENT_SOCK がWeztermの提供するSocketに上書きされる.Linux/macOSのOpenSSHではUNIX Socketを利用するので問題無く機能するが,Windowsでは正しく動作しない.

WindowsのOpenSSHでは,SSH AgentにNamedPipeを使用する.デフォルトで参照されるのは \\.\pipe\openssh-ssh-agent であるが,SSH_AGENT_SOCK で指定した任意のNamedPipeを使用することもできる.しかし,Weztermが供給するAgentはWindowsにおいてもUNIX Socketとなっており,OpenSSH側で処理できない.

Weztermの設定側で SSH_AGENT_SOCK の上書きを阻止することは現状では無理なようで,Shell側のProfileで対処するほかない.暫定の対処として,PowerShellのProfileに以下を追加した.

$Env:SSH_AUTH_SOCK="\\.\pipe\openssh-ssh-agent"

2025-11-07

Samsung DeXがよかった

8月末にメインのスマホを Pixel 8 Pro から Samsung Galaxy S25 Ultra に買い換えたのだが,Samsung DeXなるものが使えるのを最近知った.

これはGalaxyタブレット・スマホを外部ディスプレイに接続して,ほぼPCのように使える機能だ.
https://www.samsung.com/jp/apps/samsung-dex/

最近はあまりPCを持ち歩きたくなくなってきたので,DeXが非常にいいソリューションになった.研究室とかディスプレイ・キーボード・マウスがあるところへ行く分にはスマホ1台で済む.

USB-C経由でディスプレイに接続するだけで自動的にDeXが有効になり,特に設定なしで使えるが,少し癖がある.

USB-Cで同時に周辺機器が使えない

USB-Cから外部ディスプレイに出力すると,ドッキングステーションなどでキーボード・マウス等を接続していても使用できない.恐らくGalaxy側の端子の仕様か,帯域の問題だろう.
加えてドッキングステーションなどを経由すると,これまた帯域の問題か,高解像度で遅延が非常に大きくなる.基本的に,ディスプレイと1本で接続するものとして見た方が良い.

デフォルトで4K出力できない

情報が少ないのだが,公式対応で2560x1440が最大で,それも公認デバイスのみのよう.普通のディスプレイでは1920x1080が最大となる.
これはGood LookアプリのMultiStarを導入することで解決できる.